すむたび in 那覇:おきみゅーで新海誠展など

おもろまちのジョイフルで朝食後、その辺りをうろうろしていた私、街路樹に見覚えのあるアニメ映画のポスターを見つけました。
あと、痛車?みたいなのも発見。
どうやら「君の名は」で知られる新海誠監督の展覧会をしているようです。


せっかくなので入ってみることにしました。

新海誠展

「おきみゅー」こと沖縄県立博物館・美術館は、博物館と美術館が繋がっている施設。
両方入れる1 day passを購入しました(1540円)。

まずは美術館で開催されている「新海誠展」へ。
当日券は単体で1200円だったかな?
なかなかパワフルなお値段です。

私は「君の名は」しか観たことがなくて、しかもその時の感想が「楽しめたけど、そこまで感動するかなあ」って感じだったので、あまり良い観客ではないかもしれません。
ストーリー上の矛盾とか理屈っぽく考えなければ感動するのかもしれないけど。

でも、作品の作り方や背景など、裏側の世界を見るのが好きなので、この企画展は実に楽しめました。
丁寧な絵コンテには、意味のないフレームが発生しないようにする意思が感じられて、本当に創作家なんだなあと感心しきり。

「言の葉の庭」という作品では雨がキーとなる表現なんだけど、さまざまな雨を描いていて圧巻でした。
これCGか作画か忘れたけれど、いずれにせよ表現に対する執念が感じ取れます。
ぜひ作品を見てみようという気になりました。

結局ここだけで2時間ぐらい費やしてへとへと。
真面目に観覧すると本当に疲れるんですよね。

ところで、私が観覧中、入り口の方が騒がしい。
耳をすませてみるとどうやらここ沖縄での新海誠展の入場者数が10000人を達成したらしい。
10000人目の人がインタビューされていました。
間一髪ですわ…1作品しか観ていない自分が当たらなくてよかった。

抜け出してお昼ご飯

新海誠展を真剣に楽しんだせいで、どっと疲れました。
1 day pass持ちなので、ちょっと抜け出してお昼を食べに行きます。

マックでもいいんだけど、美術館の常設展と博物館も見学するので、体力をつけたい。
てことで、HAN’S あっぷるタウンでステーキにします。
1200円ぐらいでライスやサラダや飲み物がフリーで付いてくるお得さでした。

チェーン店みたいだけど、店員さんもアットホームで居心地良かったです。
ごちそうさまでした。

美術館の常設展

もどって、「伊志嶺隆と平敷兼七」展の見学。
こちらは写真展なのですが、70年代(つまり返還前)〜の沖縄の写真です。

ふだん私が見る沖縄の写真はほぼ自然を題材にしたものばかり。
そこの暮らしとか人について見る機会はないのです。

こちらもついついじっくり見てしまって、1時間ぐらいを要しました。
この写真に写っている人たちが作った沖縄に自分は今いるんだなあ。ということを思いつつ、たくさんの場所にたくさんの人生があるんだなあとしみじみしたり。

博物館へ

最後に博物館を訪ねます。
自然史・文化史がいずれも学べる場所で、一通り廻るだけでも、自分がいかに沖縄のことを知らないか痛感します。

学校教育ではだいたい沖縄戦以降のことしか知る機会はないのですが、それ以前のことは学校では教えてくれませんしね。
とくに自然史は初めて知ることばかりで、再訪してじっくり見学したくなりました。

住むような旅は観光というより、その土地のことを知ろうとする旅でもあるので、博物館はその土地のことを学ぶにはもってこいの場所だと、改めて実感しました。

さすがに疲れた

美術館と博物館のはしごなんて記憶にないのですが、さすがに疲れました。
だらだら過ごすことが主な目的の旅なのにこれでいいのか?
まあ、頭を使って疲れたのだから良しとしましょう。

旅先でふらりと立ち寄った美術館でおもしろい展覧会に出会う、博物館でその土地のことを学ぶ、そういうのもありだなあと実感した1日でした。
「住むような旅」かと言われれば微妙ですが(普段の生活でしょっちゅう美術館・博物館にはい行かないし)。

ところで、2019年4月6日より、おきみゅーでは「ホキ美術館名品展」が開催されるようです。
ホキ美術館とは千葉市にある写実絵画専門の美術館で、とにかくユニークな作品の趣味です。
私は大好きな美術館ベストスリーなのでなんども訪れていますが、それが遠く沖縄で展覧会が開催されるとはじつに嬉しいです。
たくさんの人が訪れるといいなあと願っています。