丘珠空港でお食事(丘珠キッチン)

北海道の空の玄関といえば新千歳空港。
ただ札幌駅までJRで40分弱かかる札幌市民にとっては微妙に遠い空港です。

じつは札幌市には丘珠空港があり、新千歳空港よりもずっと札幌市中心部に近いものの、規模の小ささもあってマイナーな立ち位置にあります。

そんな控えめな空港に個性的な食堂があると聞いてやってまいりました。

丘珠キッチン

食堂の名前は丘珠キッチン。
小さめの学食といった雰囲気です。
那覇空港の空港食堂をひと回り小さくした感じかな。

上の写真の向かい側に保安検査場という、慌ただしい出発時にも素晴らしいロケーションです。
離島の空港なみのコンパクトさが札幌にあるところに面白さを感じます。

営業時間は7〜17時(ラストオーダーが16時)。
10時まではモーニングメニューのみの提供です。

丘珠カレーをいただきます

メニューは和洋中バランスよくあって、なかでも札幌黄という玉ねぎを使用した丘珠拉麺820円が名物のようです。
私はもう一つの名物である丘珠カレー750円を注文します。

来店時間したのが朝の10時前で、7〜10時のモーニングタイムには丘珠拉麺はなかったので。
でもカレーは終日いただけます。

ここは滑走路が目の前の食堂。
カウンター席に座れば広大な敷地が見渡せますが、それ以外のテーブル席からでも十分な眺めです。

そして丘珠カレーはトロミの強いルーカレー。
玉ねぎと豚肉の甘味が強めの欧風カレーでした。

フライドオニオンの香ばしさと食感が良いアクセント。
ライスに塗されたパセリがおしゃれです。

この日はたまたまだったのか他のお客さんは空港関係者ばかり。
整備の方やCAの方など、皆顔見知りのようで和気あいあい。
ますます学食っぽい。

食後は送迎デッキへ

丘珠キッチンからの眺めも十分良いのですが、一つ上のフロア(3階)に送迎デッキがあるのでお勧めです。
関係者だけのスペースぽい廊下や階段を抜けるとそこが送迎デッキ。

空が青いですねえ。
便数もごくわずかな空港なので離着陸のシーンはなかなか遭遇しないですが、それでも爽快な気分になれます。

上の写真の真ん中少し右にぽっかりと山のようなものが。
あれはモエレ沼公園のモエレ山ですね。

郊外へ住宅地が広がりつつある札幌でも、この辺りはまだ農地が残っていて遠くまで見渡せるんですね。
とても気持ちの良い場所でした。

アクセス

丘珠空港へのアクセスは車が便利です。

駐車場も1時間までなら無料なので、さっと食事を済ませるだけならギリギリ食事代だけで済みますし。

公共交通機関となると少し面倒で、札幌駅から連絡バスが出ていますが30分程度かかるうえ、冬季には運休になります。
代わりに地下鉄東豊線の終点である栄町駅からの連絡バスが設定されます。

ただ、いずれも航空機の発着に合わせた運行なので本数は少なめ。
中央バスの「麻26 麻生東苗穂線」が1時間おきに運行しているのでそれを利用することもできます。

地下鉄東豊線の栄町駅から徒歩でもアクセス可能です。
距離は1.3kmで所要時間は20分程度。
無積雪期で荷物が少なければいいかなと思います。

徒歩の場合、栄町駅改札を出たら右手に進み2番出口を利用。

地上に出ると丘珠空港への案内図があります。

イオンの前を進み、交差点を過ぎて通りが右斜め前にカーブを描くので道なりに直進。
自衛隊の駐屯地沿いに延々と進みます。

そんなこんなで駅から歩くこと20分で空港に到着。
お疲れ様でした。

私はジョギングついでに立ち寄ったのですが、やはりこの辺りではジョギングや散歩の方がほとんどでした。
ただ、キャリーケースを引いて空港に向かう人もいて、地下鉄+徒歩ルートも利用されているようです。

丘珠空港の両端には広々とした公園もあるので、お出かけついでに丘珠キッチンでお食事&飛行機を眺めるのもいいですね。
のんびりとした1日が過ごせそうです。