那覇で路線バスにチャレンジ

沖縄本島の観光にはレンタカーを使う人がほとんどみたいです。
でも、那覇市内に限れば車での移動は混雑が酷くてあまり快適ではありません。
駐車場も有料のところが多くて、大きな駐車場に慣れた田舎住まいの私にとっては結構ストレス。

ということで、路線バスでの移動にチャレンジしてみました。
見知らぬ土地でのバスはハードル高いと思ってましたが、意外と快適でしたよ。

車と路線バス以外の選択肢は?

ゆいレールは大混雑

ゆいレールとは那覇空港と首里を結ぶモノレールのことで、沖縄で唯一の鉄道です。
那覇の中心部を通り、市内の移動にも使える便利な交通機関です。

ただ、このゆいレール一日中混雑がひどいです。
とくに朝のラッシュ時は都内の路線に匹敵するすし詰めぶり。
日中は大きな荷物を持った観光客で小さな車内は大混雑です。

しかも車体が小さく2両しかないので、せいぜいバス2〜3台分の輸送力しかありません。
これなら車で渋滞に巻き込まれてるほうがましかなと私は思います。

徒歩での移動では那覇は存外広い

那覇はコンパクトな街ですが、それでも徒歩だけでの移動は難しいです。
あと気温が高いので、歩き続けるには優しい気候ではありませんね。
私の滞在した1月でも、日差しが出ているなか歩き続けるのはちょっと不快です。

起伏が多く自転車は不向き

那覇の街の大きさは自転車移動にはちょうどいいです。
ただ、国道58号線より東側は起伏が多い土地で、坂道を登ったり降りたりする必要があります。

そういえば地元の人でも自転車で移動している人ってほとんど見かけなかったなあ。
そもそも夏とその前後は自転車なんて乗ってられないので、持ってない人が多いのかもしれません。

沖縄の路線バスの攻略法

路線バスの全体像をつかむ

沖縄の路線バスは在来の4社共同運行ですが、公式には4社共通の情報源が無く、路線情報や時刻表はありません。
これが路線バスを選択するハードルになってるんですよね。

これに関しては、以下のサイトがかなり有用でした。

参考サイト:バスマップ沖縄

このサイトで予習しておくと沖縄のバスのシステムがよく理解でき、バスへの抵抗感は無くなると思います。

運賃の支払いはOKICAで

これは沖縄だけじゃないんですが、バスって運賃の支払いが面倒なんですよね。
整理券をとって、降車バス停が近づくと運賃表で運賃を調べて、お釣りがないように両替して。。。
これをよく揺れる、夜なら薄暗い車内でしないといけないのです。
これが結構億劫です。

なので、普段バスを使う際はICカードを使います。
SuicaとかSAPICAみたいなの。

沖縄にもOKICAというご当地ICカードがあり、ゆいレールと4社のバスに使用できます。
系統によって細かい違いはあるものの、基本的に他地域のバスと同じような使い方です(乗車時と降車時にタッチ、あるいは乗車時のみタッチ)。

本数の多い路線でチャレンジ

那覇を通るバス路線はかなり多くあるのですが、中には1時間に1本もないローカル路線も混ざっています。
もし降り損なったりすると、戻るのにもまた1時間待ちとかあるかもしれません。

なので、初めての時は本数の多い路線で試してみるのがおススメです。
バスマップ沖縄では、運行頻度に応じてA〜Dの表示がされていて目安になります。

私のオススメは89番(那覇〜糸満の路線)です。
概ね1時間に4本運行されていて、時刻表をあらかじめ調べなくても気軽に利用できます。
次に実際に私が乗車した時のことを紹介します。

実践:小禄駅前→与儀十字路まで89番のバスに乗る

その日、小禄駅付近でご飯をたべたあと、宿まで帰るだけの私。
時間はちょうど夕方で、ゆいレールも通勤客で混み始める時間です。
そこで初めて路線バスに乗ってみることにしました。

ルートは以下の通り。
小禄駅前〜与儀十字路までの5.8km、所要時間は15分予定です。

ゆいレール小禄駅の高架下にバス停はあります。
暗がりの中3人ほどがバスを待っています。
他に利用者がいるってのは安心しますよね。
本数が多い=利用者が多いということなので初心者向けでもあります。

糸満からやってきたバスはほぼ定刻通り。
車内は5人ほどしか乗っていません。
前扉から乗車して、OKICAをピッします。

発車するとすぐに左折して大通りとモノレールとお別れし、住宅街を抜けて、海側の国道331号線に入ります。
軍関係の施設しかなさそうですが、通勤客をちょこちょこ拾って那覇バスターミナル10番乗り場に到着。

ここで半分以上の客が降りるのですが、ここでも同じぐらいの乗客がありました。
実はこの系統、市内中心部をくるっと廻って、またここに戻ってくるのです(バス停は那覇バスターミナル3番乗り場)。
ここでの乗客はぐるっと廻るうちに降りていくんでしょうね。

ただ、こういうトリックみたいなルートも地元民以外にはハードルが高いんですよね。
しかも、逆方向の糸満方面行きの場合、那覇バスターミナル10番に相当するバス停は旭橋バス停だし。
上りと下りでバス停の名前や場所が違うのは難易度高すぎ!

そんなこんなで那覇バスターミナル10番乗り場を発車後は中心部の住宅街を廻り、ひとりふたりとお客を降ろしていきます

そして私が降車予定の与儀十字路が近づいていきました。
降車ボタンを押そうとしたら、他の誰かがピンポン!
降りる人がいてホッとします。

与儀十字路のバス停に到着。ほぼ定刻で、小禄駅前から15分ほどでした。
真っ暗なバス停では別の行き先のバスを待つ乗客が5人ほど。
地元の人はバスを活用しているみたいですね。

路線バスは快適

多くの人にとって路線バスは移動の選択肢になりにくいと思います。
とくに普段車でしか移動しない人にとっては。

今回ゆいレールの混雑があまりにひどかったので、使えそうなバス路線はないかなあと思って、初めて路線バスを使ってみましたが、便利ですし空いていて快適でした。
さらに観光臭のしない普段の那覇の一面に触れることができて、まさに一石三鳥。
みなさんにお勧めしたいです。