柳井港に到着したのが0955。
目の前にJRの柳井港駅があります。
本当に近くて信号を渡ってすぐ。
中心部までは電車で一駅なのですが次の電車は30分後。
天気もいいし、柳井駅まで3kmほど歩くことにしました。
住宅街を縫うように走る生活道路に沿って約30分、ようやく駅の近くまで到達。
ちょうど乗る予定だった電車に追いつかれました。
ここで分岐を間違えてしまい、新市街のほうへ。
柳井の市街地は柳井駅を挟んで、北が観光名所もある旧市街、南がロードサイド店舗が集中する新市街です。
まあ新市街のほうが自分の近所とそっくりで安心するので、ちょっと立ち寄ってみます。
youme townというショッピングセンターでトイレを借りてウロウロしていると、どんどんとかいうモーニングうどんのお店が。
うどん+おむすび1個で420円とお得。
小腹も空いていたので食べていきましょう。
まだ10時半だというのに、お客さんがひっきりなしに来ます。
みんな11時までのモーニングうどん目当てみたい。
もう一つ蓋つきの丼が付いてますが、これはフリーのネギでした。
めちゃくちゃサービスいいじゃないですか。
西日本のうどんって美味しいのはもちろんなんだけど、価格も安くてさっさと提供されるところも多い。
ほんと庶民のためのハナマルファーストフードです。
思わぬ迷子で安くて早くて美味しいうどんを食べた後は、旧市街を散策します。
駅の反対側へは地下道があって遠回りせずに済みました。
旧市街は観光地化されているので、ちょっと作り物っぽいけれど、川沿いの風景や、細い路地が私の好み。
途中見つけた醤油屋さんで自宅用の小さい醤油を購入。
ここは醤油を含めて試食もできてなかなか攻めてます。
この佐川醤油店は芸能人の方も大勢訪れているようで、大泉洋さんの写真も。
戸次さんとマミ部長と一緒なので、おにぎりのロケかな?
それから丘の上にある光台寺に向かいます。
景色が良いそうなので。
なぜか門の向こうは幼稚園で、チビたちがキャッキャと大騒ぎ。
鯉のぼりがぶら下がった楼門から柳井の街を見下ろします。
うーん、それほど絶景ではないかな。
でも写真にしてみると、鯉のぼり越しのアングルがいいですね。
すぐそばの公園の方がちょっと高台なので、海がちらっと見えます。
見晴らしはこちらが良いですね。
また近くには国木田独歩の元住居があり、ここは垣根に囲まれた小さな平屋なんだけど、なんか居心地の良い空間でした。
それにしても観光客は数人しかおらず、それも白壁の町並みだけに集中しているので、街を歩いてもあまり人とすれ違いません。
でも寂しい感じはなくて、街自体が気だるい午睡中のようでした。
いま流行りの観光公害とは無縁の静かな世界。
ここはそれほど古い駅舎ではないものの、これはこれで味わい深い。
天井が高く開放的なのですが、こういう余裕のある設計はいいですよね。
そんなこんなで柳井の街を満喫したので松山に戻ることとします。
帰りはJRに乗って柳井港まで。
電車はやっぱり楽。
柳井港(やないみなと)駅はフェリーとの接続地。
駅舎からフェリーターミナルは目の前で、案内板も用意されています。
駅は無人駅ですがホームが異様に長く、かつてはそれだけの需要があったのかもしれません。
いまは1時間に1〜2本の普通列車がやってくるのみ。
列車案内の機器がちょいとレトロです。
初めて見るタイプだけど懐かしい。
「まもなく徳山方面の列車がきます」が光ってるので電車が来ると思いきや、貨物列車が轟音とともに通過していきました。だまされたー。
と、「通過列車の場合もあります」とも表示されてますね。
ところで、JRとフェリーの時刻は接続をとってるわけではないので、結構待ち時間が発生することもあります。
この時は40分以上あったので、駅前食堂でお昼にします。
4人がけテーブルが2つとカウンター4席の小さな食堂。
ちょうど奥さんがお昼ご飯中でした。
中途半端な時間に入って申し訳ない。
メニューはカレー、親子丼、カツ丼など一皿もの中心に、ほとんど500〜600円とリーズナブル。
私は焼きそば500円にしました。
あと、冷蔵ケース内に色々おかずがあってそれもメニューとのこと。
値札は付いていないけど、タコの刺身をもらいます。
(400円だった)
焼きそば薄めのソース味でうまうま。
タコは甘みがあって、付け合わせの玉ねぎスライスとの相性がよしよし。
わさび醤油がちょっと甘めで私が買った甘露醤油と同じなのかもしれない。
テレビでワイドショーを見ながら駅前食堂でお気楽なお昼ご飯。
私は旅はこういうので十分満足なのですよ。
電車に乗ってフェリーを使う人はそれほど多くないかもしれないけれど、乗り継ぎの合間に駅前食堂って旅してる感があっていいですねぃ。
なんだかプロの旅人になった気分ですぜ。
それでは、帰りのフェリーに続きます。