松山への帰路は柳井港1445発の便。
実はこの航路、一部の便が周防大島の伊保田港を経由するのですが、今回は往復とも直行便。
残念ですが、次回訪問時の宿題としましょう。
柳井港のターミナルは新しくてきれい。
でもチケット売り場の他にはベンチしかなく、なんだかそっけない感じ。
売店とかはないけど、すぐ近くにセブンイレブンはあるので、品揃え的にはむしろ便利かも。
まだ乗船は始まってないけど、外に出てフェリーを眺めます。
防予フェリーの2隻と祝島行きの高速船。
小さな港に仲良く収まっています。
2隻のうちどっちが来るのかなあと思っていたら、高速船の向こうに停泊していた方が器用に転回して埠頭に横付けしました。
中島汽船の時も思ったけど、揺れる海上、しかも狭い港湾なのに、操船技術がすごいです。
そして出航15分前に乗船開始。
今度は「おれんじじゅぴたー」という船名で、往路とはちょっと内装が違います。
前面展望があるのは同じだけど、テレビが1台になり中央に配置されるので、左右の席からの前面展望になります。
あと大きな違いですが、最上の甲板にプールがあります。
夏だけオープンらしいですが、着替えはどこでするのだろう?
夏に乗ってみれば分かるか。
帰路も往路と同じぐらいの混雑具合。
用務客が多いのかほとんどがソロ客です。
私は往路と同様に進行方向向かって右側に陣取ったので、今度は南側の景色を眺めることになります。
まあデッキに出れば両方眺めることができますが。
往復すると左右両方の景色が楽しめていいですね。
「どっちもうみじゃないか」と言われればそうなんだけど、船旅好きにはそういうこだわりがあるのですよ。
周防大島(正式名称:屋代島)と情島の狭い海峡(およそ410m)を体感して(狭いとこを通るからか渦ができてた)、
(情島側)
楽しんでいたら、時間が経つのは本当に早い。
みるみるうちに四国本土が目の前に迫ってきました。
傾きかけた陽の光を浴びて、若干黄色っぽいところに時間が経ったことを感じます。
それにしても瀬戸内海って(移動しやすいというよい意味で)ほんとうに小さいんだなあと実感です。
今回の往復フェリー旅は島を縫うように進むルートがとても楽しめました。
島々を見て興味が湧くのも実際に訪ねているから、あるいは今後訪ねようと思っているからというのもあるかもしれませんね。
松山からはこの他にも呉・広島航路がありますし、船旅好きの起点としては天国のような場所です。
しかも全航路がクルーズとかではなく、生活路線というのがまたよいです。
私の旅はその土地の生活を味わいたいというのが大きいですから。
今回は宿泊地からの往復で7000円以内でした。
フェリーを5時間楽しんで、柳井でもそこそこ散策できて、これはお買い得ではないかな。