すむたび in 那覇:那覇の公園事情

どこに住むにしても、広々としてゆったりできる公園が近所にあるのは魅力的です。
すむたびでもまあまあ長期滞在なので、良い公園がないか常に探しています。
そんな視点で那覇の公園事情を考えてみます。

私がイメージする理想の公園

日本全国ある程度の都会にはオアシス的な存在として公園が整備されています。
個人的に東京23区/大阪市/札幌市は公園整備力が高いトップ3だと思っています。

なかでも札幌市は残り2都市をぶっちぎっています。
中心部には有名な大通り公園、中島公園、住宅街にミニ大通公園などの小公園が散在し、郊外には自然を活かしたりした巨大公園が整備されています。

そんな中から私の理想の公園をあげると、以下の3つでしょうか。

モエレ沼公園(東区)

前田森林公園(手稲区)

野幌森林公園(厚別区、北広島市、ほとんど江別市)

これ以外にも素晴らしすぎる公園が数え切れないほどあり、それが200万もの人口を抱える札幌から至近距離にあることは奇跡的ともいえます。

那覇の公園は?

さて、今回すむたびした那覇市の公園事情はどうでしょうか?
別記事で中心部からほど近い奥武山公園を訪ねたと書きました。

その時一番感じたのは「ベンチがない」だったのですが、実はもう一つ「これでも那覇市で大きい公園なんだよなあ。でもちっちゃいなあ」と感じていました。

たしかに、普通にジョギングしたり散歩したりするには十分かもしれませんが、自分の理想が高すぎるのか、あまり満足感はありません。

もう1箇所大きめの公園がおもろまちにあるということで訪ねました。
それが新都市公園です。

ここもそれなりに広いのですが感動するほどではありません。
居心地はすごく良いので、この5倍ほどの広さがあればなあ。

お察しかもしれませんが、那覇も含め、沖縄には土地がないんですよね。
ただでさえ狭いのに、米軍基地や演習地が半分を占めている。
公園なんて嗜好品は優先順位が低いのかもしれません。

あと、気候的な問題もあるかもしれません。
外で快適に過ごせる期間は短く、ほぼ1年中強い紫外線にさらされている。
このような環境では公園のニーズは少ないかも。

それに公園にこだわらなくてもリゾート感ある場所へのアクセスは那覇から容易です。
たとえば瀬長島なんて中心部から15分ほどですしね。

那覇市=野幌森林公園

ふと思って、那覇市の地図に、さきに触れた野幌森林公園を重ねてみました。
もちろん同じ縮尺です。

まず那覇市の中心部はこちら

こちらが札幌市〜江別市にある野幌森林公園

公園を横にして重ねてみますとこうなる。

那覇空港から首里城までがすっぽり入ってしまいました。
札幌、というか北海道の土地利用が豪快すぎて、同じ土俵で公園勝負をしても那覇市に勝ち目があるわけありませんね。

街に馴染んだ公園がしみじみ良い

では那覇の公園が全く魅力がないのか?
と問われるとそうでもなかったんです。

大きな総合公園にはたいして魅力は感じなかったけど、街角に溶け込んだ小公園は小休止のスポットとして気に入りました。

那覇市内は以外と起伏があり、そんな起伏を活かした公園からの眺めは良いものです。
こちらは国際通りからもほど近い野生の猫カフェこと希望ヶ丘公園。

密集するビル街や住宅街の中に公園を整備するのは工夫をこらす必要がありますが、那覇市中心部の公園はそんな工夫と手作り感でいっぱいです。

公園そのものでくつろぐというよりは、街の一部として利用するというイメージに近いですね。
緑の多い遊歩道的な。

小さな公園で小休止していると、街のど真ん中なんだけど、けっして贅沢な公園じゃないけれどほっとできる。
それが那覇の公園の一番良い印象として残っています。