自分だけの場所:昆布刈石展望台(北海道浦幌町)

日々の忙しさとか人間関係の煩わしさに疲れたら、気分転換にどこかに出かけます。
そんな時私が向かうのは、一人きりで心穏やかになれそうな静かな場所。
主観入りまくりのセレクトだけど、そんな自分だけの場所を紹介します。

昆布刈石展望台とは?

ここは北海道でも観光のメインエリアから外れた場所にあります。
これで「昆布刈石=こぶかりいし」と読みます。

下の地図からわかる通り、海岸段丘のてっぺんに展望台があり、そこからの眺めが爽快なのです。

国道336号線が完成するまでは、このルートがメインルートでした。
ですので、ダートとはいえ、車2台が余裕ですれちがえる設計です。

ただ、勾配が急で、浮石も多いので、油断は禁物。

登りきると、かなり広めの道幅になり、そこから太平洋が一望できます。

どの程度広いかというと、車が止まっている写真を見ると分かるかな?

展望台は写真奥の方にあるのだけれど、個人的にはこの場所がてっぺんで開放感があるので好きです。
柵とかガードレールはないので、駐車する時や橋に近づく時は気をつけないと。

一見すぐそばに海岸線があるように見えますが、標高は90mあります。
河岸段丘ですので、上の写真の土の部分の向こうはスパッと切り落ちています。

崖に対して平行の写真だと高さが分かりやすいかな?

写真真ん中付近に道道1038号線のトンネルが口を開けています。
そして、その向こうが白糠や釧路になります。

柵もないので、視界を遮るものがなくて写真も撮りやすい。
ただ、崩れやすい土地なので、端っこに寄りすぎないようにしましょう。

静かな場所?

かつてこのルートは国道336号線と道道1038号線をつなぐ唯一のルートでした。
でも今は両方の道路は少し北側で直結して、ただ通過するだけの車はすべて来なくなりました。

ですので、わざわざダートのこの道を選んでくるのは、昆布刈石展望台が目的の車だけです。
だからかとても静かに過ごせます。

空の近さと海の広さを感じて、波の音を聞きながら小休止するのにはもってこい。
ダートなので、たまに行き交う車の騒音も気になりません。

国道336号線と道道1038号線が繋がった時に廃道にならなかった事に本当に感謝ですね。
そして、下手に舗装したり駐車場を設けたりなどの観光かもしていない事も良かったと思います。

いつかここで日の出を見てみたいものだなぁと思っています。

アクセス

昆布刈石展望台付近の地図はこのとおり:

帯広から60km、釧路からも60kmの距離になり、車で約1時間です。

公共交通機関だとJR厚内駅から10km。途中民家どころか自動販売機すらないですので、徒歩で訪れるのは現実的ではないでしょう。

私は国道336号線の広尾〜浦幌の区間(別名ナウマン国道)がお気に入りなので、昆布刈石展望台も気軽に立ち寄る事ができるのですが、普通の観光客、とくに内地からの観光客はあまり取らないルートだと思います。

せっかくいい場所なのに、残念な気もしますが、それがいまの静寂に繋がっている気もするので、それはそれでいいのかな。