自分だけの場所:大間越の国道101号線沿いにある路肩(青森県深浦町)

日々の忙しさとか人間関係の煩わしさに疲れたら、気分転換にどこかに出かけます。
そんな時私が向かうのは、一人きりで心穏やかになれそうな静かな場所。
主観入りまくりのセレクトだけど、そんな自分だけの場所を紹介します。

海岸沿いに数多くある路肩

秋田県の能代市から青森県の鰺ヶ沢町までの国道101号線は、日本海のすぐそばを通る絶景のルート。
人口希薄地帯なので、行き交う車もそれほど多くなく、のんびりとしたドライブが楽しめます。

このルートの秋田県と青森県の県境付近はとくに秘境感が高く、青森県側にはなぜか数多くの広い路肩があります。
海岸すぐそばの崖っぷちに路肩を整備できる場所なんてそれほどないように思えますが、ともあれちょっとした小休止にはありがたい存在。

そんな路肩の中でも、私のお気に入りの場所が、道の駅はちもりから2kmほど北にあります。

ほんとに広大な路肩で、これなら流石に運転ミスで突っ込んでくる車もないでしょう。

ガードレールのすぐ下はごろごろとした海岸。そして日本海。

写真の季節は早春で、小春日和で日本海は穏やかな姿を見せています。
でも、個人的には真冬の風景も素晴らしい。

荒々しい波が砕け散る灰色の世界。
そして、降りしきる雪の中、岩の上や枯れ木に止まっている海鳥やカラス。
そんなモノトーンの世界を暖房の効いた車内からぬくぬくと眺めるのが良いのです。

季節を元に戻して、っと。
車から見える景色はこんな感じです。

左に目を向ければ海と空が広がるだけ。
日々の煩雑な事柄を忘れさせてくれる、爽快な景色が広がります。

静かな場所?

何もない路肩ですので、たまに小休止する車がやってきます。
でも、そんな車もすぐに立ち去り、長時間をここで過ごす人はほとんどいません。

1kmほど南に福寿草という食事処があり、そこは高台にあるのでより絶景です。
また、2kmほど南には道の駅はちもりがあります。
トイレも何もないこんな路肩より、そちらに立ち寄る人の方が圧倒的に多いでしょう。

いちおう国道なので交通量は皆無ではありませんが、車がひっきりなしにやってくるわけではありませんので、静かなものです。
波音の方がむしろ主役って感じですね。

あと、JR五能線がすぐそばを通っていますが、滅多に列車はやってきません。
でもたまに遭遇することはあるので、そんな時はラッキーです。

アクセス

車でのアクセスなら、道の駅はちもりから北に2kmほどです:

ちなみにトイレはないため、道の駅はちもりまで行かなければなりません。
とはいっても車なら3分程度ですけど。

あと、当然ながら公共交通機関でのアクセスはできません。
JR五能線の岩舘駅か大間越駅から5kmほどですが、歩道も整備されていない国道は、車はそれなりのスピードで行き交います。
危険ですので現実的ではありません。

ただ、車を持たない人はJR五能線の列車に乗れば、ほぼ同じ風景を楽しめます。
観光列車だと、見所で徐行してくれたり、下車する時間を設けてくれたりするようです。

国道と101号線とJR五能線はほぼ同じルートですので、同じ絶景が楽しめるというわけです。
私も一度乗ったことがありますが、鉄道は鉄道で風情があって良いものです。