すむたび in 宮古島:ゆるポタリング△北へ(西平安名崎)

宮古島は周囲70kmの島。
自転車を趣味にしてる人にとっては気軽に回れるサイズ感です。

私が滞在した平良市街は島の西側の中央に位置しており、東西南北どこに出かけるのも便利なロケーションです。

今回は折り畳み自転車を持ち込んだので、そいつでポタリングしてきました。
レンタカーだとあっけない道のりも、自転車ならのんびりいろいろ見ながら楽しめます。

自転車について

宮古島は平坦な島で、山らしい山はなく、標高の高い場所は丘状です。
ですので急な坂道はなく、体力があるならならママチャリでも十分でしょう。

でも、快適にポタリングしたい場合、走ることに特化した自転車(クロスバイクなど)の方が快適です。
折り畳み自転車でも、折りたたみ専門のメーカー(ブロンプロンとかダホンなど)のもので無いと、数十キロのライドになると厳しいです。

個人的に50〜70kmまでは折り畳み自転車、それ以上はシクロクロス(ロードバイクとマウンテンバイクの混合みたいなの)で移動することが多いので、今回は折り畳み自転車を持ち込むことにしました。
離島にサイズ大きめのシクロクロスを輸送することが難しいこともあったのですが。

普段自転車に乗らない人なら、レンタサイクルを借りる場合はクロスバイクが良いと思います(ロードバイクのハンドルは慣れが必要なので)。
あるいは電動アシスト付き自転車でしょうか。

北コース:ゴールは西平安名崎

さて、滞在先から北へ向かうのは、宮古島の北部に位置する西平安名崎。
東の端にある東平安名崎に対してペアになる岬です。

最短コースだと片道15km。

最短コースだと県道83〜230号線を辿ることになりますが、砂山ビーチや海中公園が途中にあり、池間島へのアクセスルートでもあるので交通量は多め。

若干アップダウンと距離は増えるものの、東海岸沿いのルートの方が快適です。
自転車は小回りが効くので色々ルートを試してみるのがいいと思います。

まずは東海岸の県道83号線を目指す

私の滞在している平良のホテルから一路東海岸を目指します。
ルートにもよりますが、4〜5kmぐらいでアップダウンもそれほどないので15〜20分程度で到着するでしょう。

さとうきび畑が広がるなか、収穫の大型トラックなどに注意しながらさくさくポタリング。
宮古島は大きめの離島とはいえ、反対側の海岸までけっこうお気楽に到達できます。

東海岸をひたすら北上

その後は県道83号線、途中から海岸沿いに島尻集落を経由して狩俣集落を目指します。
途中この島ならではの施設に「なんだろう?」と思いつつ、着実に距離を稼ぎます。

海岸沿いの道あるあるですが、アップダウンはそれなりにあります。
リアス式海岸沿いの道、例えば三陸海岸沿いの国道45号線などその最たる例ですね。

ただ、上り切ったあと振りかえると、こんな風景が。
風邪も心地よく、汗も一気に乾きます。

狩俣集落で最短コースである県道230号線と合流します。
ゴールは目前ですが、共同売店があるのでご飯やおやつを購入することもできます。

小さなスーパーマーケットという感じですが、生鮮品から飲料、日用品まで一通り揃っています。
私は小腹が空いていたのでサンドイッチを購入。
お値段安いのですが、パンもしっとりで美味しいサンドイッチでした。

ゴールへラストスパート

狩俣集落を過ぎると西平安名崎と池間島との分岐点があるので、進路を左にとりラストスパートです。
さとうきび畑がやがて消え、放牧中の宮古牛?を目にしつつ、岬の部分に入ります。

頭上には風力発電用の風車が2基。
ぐわんぐわん回っていて、上空はそれなりに風が吹いているんだなあと思いつつ、風車があるということは先端も近いんだなあと気づきます。

右手に駐車場、左手にトイレが現れますが、これは展望台の関連施設なのでそのまま数百メートル進みます。
下り坂の向こうに道の終わりが見えてくると、そこが西平安名崎の入口です。

個人的な趣味ですが、こういう道の終わりって大好きです。
プツンと途切れた様子が。なぜ好きなのか説明に困るのですが。

この先はゴツゴツしたサンゴ由来の岩場なので、自転車も入れません。
歩いてゴールを目指します。

西平安名崎

少し手前にある展望台から見える西平安名崎はご覧の通り:

先端に高く盛り上がった岩場があり、あのあたりが西平安名崎と呼ばれているようです。

2時間ドラマの犯人が追い詰められて自白するスペースぽいですが、爽やかな青空と宮古ブルーの海もあってシリアス感ゼロですね。
おまけに釣り人までいてとてもサスペンスって感じではないです。

足元はゴツゴツしてバランスをとりにくいですが、崖に登ってみます。

岩で手を切るので、軍手をした方が良いと思います。
私は自転車修理キットに軍手も入れているので、思わぬところで役立ちました。

そして登頂成功。
池間島が目の前に見えています。

きた道を振り返れば細長い岬の形。
端っこまで来たんだなあと実感します。

東平安名崎に比べると、人の姿はあまりなく景色もダイナミックさに欠けます。
観光客の姿もまばらで、地元の釣り人が釣り糸を垂れている地元感が濃いです。

しかし海までの距離が近く、私はこちらの方が気に入りました。
美しいものには遠くより近くで眺めたいというのもありますが。

コンクリートの土台っぽいものがあったので、そこに座ってさっき購入したサンドイッチでお昼にします。

池間大橋を正面に眺めながらまったりなひと時。
これ以上の贅沢があるだろうか(いやない)。

水面が近いので、光の加減によって海の色が変わる様子を観察するのもの面白いです。
陽の光が強いと上の写真のようにキラキラですが、太陽が雲に隠れるとこんな感じ(別の日に撮影)。

宮古の海の色は様々に変化するそうですが、その一端を見た気がしました。
同じ場所でも一度来ただけでは経験できることはごく一部なんですよね。

反対側には伊良部島が見えるのですが、非常に険しい地形であることが分かります。

そして、ここからも見える伊良部大橋。
直線距離で10kmはあるのですが、本当に巨大建造物です。

東平安名崎に比べてローカルな雰囲気が漂う西平安名崎。
今回の宮古島滞在で一番気に入った場所になりました。