宮古島の海が美しいのは河川がないからだ、というのはよく知られていることです。
河川があると土砂が流されて海が濁るけれど、宮古島にはそれが当てはまらない、ということです。
それにしても5万人以上が暮らすこの島で水の確保はどうしているのか?
生活用水はもちろん農業・工業用水は膨大なはず。
気になって調べてみたところ、地下ダムという特殊な施設があり、降水を貯めているとのこと。
ではその地下ダムができる前の水事情となると、湧き水が利用可能だったようです。
今回は地図でたまたま見つけた湧水の一つを見に行ってみました。
湧水のある場所は「崎田緑地公園」という場所。
宮古空港の南4kmぐらいに位置します。
Google mapでは「崎田川湧水」という名称ですが、宮古島市の防災マップによれば「崎田緑地公園」が正式名称のです。
ゼンリンが手を引いた後のgoogle mapは正確性が低下しているので要注意ですね。
滞在先からも5kmちょっとと近かったので、ポタリングも兼ねて訪問。
製糖工場のが近くに見える何の変哲もない農村に突如湧水が現れます。
道路より3mほど低い場所に石積みの整備された親水公園が整備されていて、奥のトンネル?から水が流れ出てきています。
この日は平日のお昼前だったので、誰もおらず、製糖工場の操業音がわずかに聞こえるだけでしたが、休みの日とかは水遊びの子供とかがたくさんいそうですね。
なんだか古代地中海文明を思わせる石積みがいい感じ。
湧水というからには池からこんこんと湧き出る感じ(三島市の柿田川湧水みたいなの)を想像していましたが、トンネルから湧き出るスタイルもかっこいいです。
ささやかな施設だけどとても癒される空間ですね。
この底で水音に囲まれる感が落ち着きます。
地上部には小さな公園があって駐車場もあるのですが、草に蹂躙されて手入れは大変そう。
でもトイレもあるし、ちょっと休憩するぐらいなら十分快適です。
こういう浅い洞窟は沖縄でよく見かけますけど、なんでしたっけ?
こういうよく分からんモニュメントを置いた意味が知りたいです。
これは鯨かな?
鯨のヒレは水面に対して平行だったはずなので間違い無いと思うけれど。
ということで崎田緑地公園でした。
宮古島といえば世界一綺麗な海なんでしょうが、同じ水辺でも湧水は湧水で心洗われます。
ところで、冒頭で「宮古島には河川がない」と記しましたが、じゃあこの湧水はどこに向かっているのか?海に注いでいるのならこれは川では?という疑問が湧いてくると思います。
少なくとも私はそのことが気になりました。
長くなりそうなのでそれについては別記事にしたので、よろしければ読んでみてください。