コロナのせい?ドーミーインで無料朝食をいただきました

大浴場や無料のお夜食ラーメン、そして美味しい朝食で有名なドーミーイン。
ワンランク上のビジネスホテルとして、独自の地位を築いていますよね。

先日、仕事で都内に泊まった際、無料朝食なるサービスを受けました。
珍しい体験なのでその時のことを記事にしてみます。

泊まったのはドーミーイン後楽園。

カプセルホテルと普通のホテル、2つの施設が一緒になったハイブリッド型ドーミーインです。
カプセルタイプの部屋に安く泊まって、ドーミーイン謹製の豪華朝食をいただける珍しい施設です。

チェックインは3月中旬。時刻は25時前。
とにかく長く寝たかったので、朝食なしのプランでチェックアウトギリギリまでゆっくりするつもりでした。

チェックイン・カウンターで一通りの説明を受けて部屋のキーをもらう際、受付のお姉さんから「今コロナの影響でバイキング形式の朝食を中止していること、その代わりに軽朝食を無料で提供している。よろしければぜひ」と教えてもらいました。

そして「詳しくはこちらをご覧ください」と貰ったリーフレットがこれ:

軽朝食の提供はいつもの食事会場ですが、営業時間は短めの07:00~09:00 (LO: 0845)。

エレベーターの中にも朝食に関する注意書きが掲示されていました:

新型コロナウイルスが原因とは記されてはいないけれど、感染リスクについてはどんなことでも排除するために、バイキングが中止になったのでしょうか。

それにしてもリニューアル後の朝食に「約20種類の小鉢」とあるのが気になります。
そんなにたくさん朝から食べられないよなあ。

まあそれは後日どこかのドーミーインで確認するからいいとして、期間限定の無料軽朝食が気になります。
というわけで早起きして食べてみることにしました。

そして翌朝。
7時ちょっと過ぎに地下の食事処に出向きます。

お客さんは3組ほど。
もともと宿泊客が少ないのか、開始直後だからなのか分かりませんが、ふだん(バイキング時代)のドーミーインからは想像できない閑散っぷりです。

入り口で手を洗って、厨房前(たぶん夜鳴きそばのサービスを提供する場所と同じカウンター)で朝食をお願いします。

この日のメニューはカレーライス。
厨房の方が浅めの丼にご飯をよそい、ルーをかけます。
それだけではなく、味噌汁もつけてくれて、簡素だけど得した気分になる軽朝食です:

箸と使い捨てのスプーンは既にセッティング。
こちらはお盆を受け取るだけのスタイルで、バイキングのように料理に触れることはありません。
衛生面でかなり気を遣っているようです。

早速カレーをいただきましたが、さらさらとあっさり目のチキンカレーで、目立つ具材はチキンのみ。
万人向けの中辛で食べやすいです。
ライスの量も茶碗一杯分ぐらいで適量です。

味噌汁もあっさり薄めの味付けで、具材は玉ねぎのみ。
シャキシャキ感は絶妙に残っていて、カレーの邪魔をしない名サポーターです。
松屋のカレーについてくる火傷しそうな味噌汁に比べるととても上品。

さすがドーミーイン、軽朝食でもまったく手を抜いていません。
せめて300円ぐらい払いたいかな。
コーヒーもセルフで飲み放題なので、400円でもよいです。

私が食事を終える頃にはお客さんも倍ぐらいに増えてちょっと賑わってきたけど、広い食事処ががラーンとしていて寂しいものです。

そういえばこの日の宿泊料金も6000円ほど。
都内のドーミーインベースで考えると、コロナ以前の1/2~1/3です。
お客さんがみんな消えちゃったんですね。

この日はもっと安い料金プランもあったのですが、あまりに安すぎで申し訳ないので(出張経費ということもあり)、6000円のプランにしたのですが、なぜか広い部屋にランクアップしてもらって、かえって恐縮なのでした。

しかもいつもの夜鳴きそばに加えて、朝食まで無料になっていて、ドーミーイン的には踏んだり蹴ったりで大変だなあと思わずにはいられません。
でもリニューアルした朝食で巻き返して欲しいですね。

ちなみに、ドーミーインの公式サイトでは、朝食のリニューアル理由についてぼかし気味ですが、現場的には「コロナのせい」という認識のようです。

甲府のドーミーインのブログを見ると、およそ想像できます:

私はバイキングは面倒くさいのであまり好きではないのですが、ドーミーインの朝食が美味しいのは間違い無いので、お味が変わら無いならリニューアルは歓迎です。

今は大変な時期ですけど、リーマン・ショックと比べて問題は単純なので、時間が経つか流行が下火になれば自然とお客さんは戻ってくるでしょうね。
バイキングに戻すかはその時考えればいいですし。

今回泊まったドーミーイン後楽園では、本来食事提供を中止している期間に新メニューを準備する予定だったようです。
その大変な時期に並行して軽朝食を提供してくれていたので、ありがたくいただきました。

ホテルの人が大変な時に珍しい体験ができたと喜ぶのは申し訳ないけれど、今しか体験できない貴重なものであることは間違いない。
リニューアル後の朝食にも期待です。