ヒガシマルのうどんスープとそばスープを飲み比べてみた

以前の記事で、神戸にある松濤庵という蕎麦屋にふれ、関西風の蕎麦が美味い、というお話をしました。

この蕎麦用スープはうどんのスープとも微妙に違う、蕎麦に合わせた代物なのですが、私の住む北関東ではお目にかかれないもの。

でも、神戸滞在中に、スーパーで粉末タイプの蕎麦用出汁を見つけたので買ってきました。
メーカーはうどんスープで全国的に有名なヒガシマル醤油。せっかくなので、うどんスープとどう違うのか飲み比べてみました。

うどんスープ vs そばスープ

それでは、自宅近くのスーパーで買ったうどんスープと、神戸のスーパーで買ったそばスープを並べてみます。

うどんスープ、そばスープともに、メーカー希望小売価格は140円。
ただ、うどんスープは6袋入り、そばスープは4袋入り。
コスパはうどんスープに軍配が上がります。

なお、上の写真のうどんスープは東日本バージョンで、西日本バージョンは8袋入りで170円、箱はもーっと横長です。これは豆知識。
多分、うどん消費量が西の方が多いからなのかな?

それから、そばスープは私の行動範囲(栃木、茨城、千葉)では見かけたことはないので、東日本エリアでは発見困難かもしれません。

粉末はこんな感じ

スープの小袋をお皿に広げてみました。

「う」がうどんスープ、「そ」がそばスープです。
写真だと分かりづらいのですが、「う」は8g、「そ」は11g。
そばスープの方が40%弱、内容量が多いのです。

どちらも250mLのお湯で溶かして調理するので、これでそばスープのコスパの悪さを帳消しにはできないですが、粉末の総分量で考えると、「う」48g、「そ」44gとなり、同じ価格(170円)としては、それほど差はないと思えます。

見た目の違いは、「う」の方が色白で細かい乾燥青ネギが含まれます。
対して「そ」は全体的に褐色が濃いですね。
それぞれ匂いを嗅いでみたものの、人間の鼻では違いは分かりません。

味の違いはわかるのか?

それではそれぞれのスープとして沸騰させ、蕎麦を投入。
2種類のかけ蕎麦を作成しました。

粉末時の色の違いがスープにも現れています。
「そ」のスープの色の方が明らかに濃くて、最初の写真の松濤庵の蕎麦つゆの色にかなり近いです。
さすが兵庫県に事業所を構えるヒガシマル 、見た目は完璧に関西スタイルを再現しています。

さっそくスープを飲み比べてみます。
まず「う」はまあ食べ慣れている味、出汁の風味が前面に出ている安心の味です。

対して「そ」。
うーん、「う」との違いがはっきりとは分からない。
というのが第一印象。

間に水を飲んで舌をリセットして何度か飲み比べてみます。
あえて違いを挙げるとすれば、「う」の方が塩っぽい、「そ」の方が醤油っぽい。
ただし、それぞれほんのわずかな違いです。

かき揚げ蕎麦にして食べてみた

かけ蕎麦では寂しいので、自家製かき揚げをトッピング。
これで最後まで食べてみることにします。

どちらのスープも、蕎麦やかき揚げと喧嘩することなく、美味しくいただけました。

普段からもう少し醤油多めのスープに慣れている身としては、ちょっと物足りないのですが、神戸在住2年歴の私にとっては、この関西風スープも馴染みの味なので、美味しくいただけます。

材料の違い

さて、正直な感想としては、うどんスープもそばスープも決定的な違いは感じない。
あえていえば、蕎麦スープの方が若干醤油の主張があるかなあといったところ。

バカ舌だから判別できないのかもしれないので、ここは原材料を確認してみます。
写真の上がうどんスープ、下がそばスープの原材料です。

大きな違いは2つあるようです。

1つ目は、醤油の種類。
うどんスープは「うすくち醤油」、そばスープは「醤油」とあります。

うすくち醤油は普通の醤油に比べて色が薄いですので、それが粉末・調理後スープの色の薄さに繋がってるのでしょう。

そして2つ目はそばスープのほうに、「さば節、むろあじ節、酵母エキス、香辛料」が使用されていること。

原材料名の後ろの方に書かれているので、比重は少ないものの、これらが味の違いにつながるのだと思います。
ただ、私はそれほど感じなかったのだが。

ともあれ、ヒガシマル醤油としては、うどん用とそば用の違いを出すために材料を吟味しているのですね。
私みたいな味が分からないお客さんに当たると、苦労は水の泡ですけど。

蕎麦にはうどんスープ vs そばスープ、どちらがおすすめ?

違いがいまいちわかっていない私がいうのもなんですが、蕎麦にはそばスープの方がお勧めです。
理由は2つあって、

  • わずかに強い醤油の風味が蕎麦に合う気がする
  • プラセボ効果(公式がそばスープとして販売)

といったところです。

ただし、コスパを考えると、そばスープは1食あたり35円に対して、うどんスープは23.33円(東日本)あるいは21.25円(西日本)になります。

つまり、1食あたりの価格はうどんスープの1.5倍以上するわけで、味の違いがわからないなら、うどんスープで代用するわ、となります。
また、うどんスープに醤油とかアレンジして自分好みの味にしてもいいですし。

ということで、ヒガシマルのそばスープを手に入れたので、うどんスープと飲み比べてみたでした。
感動するほどの違いはないけれど、話のネタに一度は試してみるのはいいんじゃないかなと思います。