日々の忙しさとか人間関係の煩わしさに疲れたら、気分転換にどこかに出かけます。
そんな時私が向かうのは、一人きりで心穏やかになれそうな静かな場所。
主観入りまくりのセレクトだけど、そんな自分だけの場所を紹介します。
工場地帯のエアポケット
森の中の池や沼って、なぜか心落ち着く空間です。
木漏れ日が差し込むなか、小鳥のさえずりをBGMにして、ぼーっとするのが至福の時間。
そんな空間は田舎ならそこら中にあるけれど、こんぶくろ池(小袋池)は大都会柏の工場地帯のど真ん中にあります。
(茨城県民にとって、柏はもっとも身近な大都会)
最寄り駅はつくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅。
駅前には大きなショッピングモールやタワーマンションが林立し、東大や千葉大の施設もあり、たいへん洗練された街並みです。
こんぶくろ池を知るきっかけは、池のすぐそばにあるがん研東病院を訪問した時のこと。
病院近くのコンビニそばで案内板を発見し、「妙な名前の池だなあ」と思って行ってみたのです。
こんぶくろ池をぐるっと散策
こんぶくろ池は、周囲の雑木林とセットで整備されているものの、出来る限り自然な状態を残す目的で、自由気ままに歩くことはできません。
ですが、池を含めてぐるっと一周できる散策路が設けられていて、十分散策が楽しめます。
車でのアクセスも可能で、無料の駐車場も完備(10台分ぐらい)。
住宅街の奥まったところに手作りっぽい案内板があるので、ゆっくり走っていれば見逃さないと思います。
管理棟があり、椅子とテーブルも用意されていて休憩も可能。
散策路は基本的にベンチなどはほぼ無く、人が集まる場所と散策する場所がきちんと分けられているのはいいですね。
こんぶくろ池は管理棟から歩いて3分ほど。
周囲は工場地帯で操業音も聞こえるのですが、雑木林はしっかり残っています。
視界にすっぽり収まるサイズがお気に入りです。
ここにはボロボロのベンチがあるので、ちょっと休憩もできます。
残念ながら池の周りをぐるっと一周はできないのですが、代わりに湧水口は見ることができます。
一見すると分かりにくいのですが、丁寧な解説板もあり、池を含めて周囲環境が大切に守られていることがよく分かります。
周囲にはその他にも池の歴史に関する解説など、読み応えのあるものがあるので、初めての訪問でも楽しめると思います。
といっても30分もあれば管理棟に戻れてしまいます。
ちょっとした息抜きにはちょうど良いサイズでは無いかなと思います。
ただ残念なことに、雑木林と工場地帯の境界線は無粋な壁に阻まれています。
こればかりは仕方ないですが、心の目でシャットアウトすれば無問題。
とはいえ、工場とがん研の施設に包囲されているなか、よくぞここまでの規模で自然を残してくれたものだと思います。
管理棟からはがん研東病院がドーンと見えますし。
あと、なんか素朴な感じもいいんですよね。
柏の葉キャンパスの整理整頓されたきれいな街並みと相反する農村的雰囲気が落ち着きます。
初冬の小春日和の日に、落ち葉をかさこそ音立てながら散策していると、自然と無心になれ流ような気がします。
まさに都会のオアシスだなあと。
静かな場所?
私は平日に訪れることしかないので、参考にならないかもしれませんが、平日は静かなものです。
といってもさすがに人っ子ひとりいないことはありません。
2〜3人とすれ違うことはあると思います。
周囲は病院・研究機関・工場が主ですが、住宅もそこそこあるので住人の散歩コースになっています。
ただ、大勢でワイワイするような場所でもないので、一人か二人で散策している人がほとんどです。
静かに過ごしたいと思って訪れる人がほとんどでしょうから、自分の時間が邪魔されることはないと思います。
ぜひ池のほとりで、樹々越しの空を見上げて、自分だけの時間を過ごして欲しいです。
アクセス
車だと常磐道の柏ICからすぐ近くなのでたいへん便利です。
つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅から歩いてアクセス(20分)することも可能ですが、やや分かりにくいので、バスでがん研東病院まで乗車(5分)し、そこから徒歩3分がお勧めです。
バス停はがん研の敷地内にあるので、一旦道路まで出て、下の写真の奥のほうに進みます。
次の信号の交差点にファミリーマートがあるので、そこを右に曲がればもう入口です。
なお駐車場もこの入り口を入った奥にあります。