すむたび in 松山:農園が経営するホテルに滞在しました

すむたびのスタイルはその土地の普段着の姿を味わうこと。
できれば繁華街よりも少し離れた郊外に宿を取りたいと考えています。

ただ、車利用ならそれほど問題なのですが、公共交通機関利用となると選択肢は狭くなります。
さらに部屋の広さや滞在に適していることなど様々な条件も考えなければなりません。
今回は色々条件を考えて、「ホテルたいよう農園 古三津」に滞在することにしました。

じゃらんでの評価が高いこともそうなのですが、公式サイトの「お客様の声」がすごかったから。
お客さんの様々なリクエストにどしどし応える姿が頼もしかったからです。
なんか手作り感があってよさそうだと。

ロケーション

市の中心部(地図の赤い楕円)の北西4kmほどに位置します。
赤い矢印の先の丸がホテルたいよう農園 古三津になります。

松山市駅から伊予鉄高浜線で10分程度。
郊外といっても住宅密集地で、とくにのどかなところというわけではありません。
もちろんホテルのそばに農園があるわけでもなし。

最寄駅は伊予鉄高浜線の山西駅。
小さな駅舎に駅前食堂とたこ焼き屋。
のどかな感じですが、乗り降りはけっこうある駅です。

駅からホテルまでは10分とかかりません。
外観はマンションのような感じ。

建物のすぐ下をJRが走っています。
ただ、最寄駅(三津浜駅)は1時間に1本程度しか電車は来ないので、15分おきに電車が来る伊予鉄の方が便利ですね。

部屋

ごく普通のビジネスホテルのレイアウトです。
ただ、廊下や室内含め、妙に余裕のある間取りで、窮屈さは全然ありません。
APAホテルとかは徹底的に詰め込むため、寸分のデッドスペースもありませんが、ここはおおらかな感じですね。

照明もビジネスホテルにありがちな暗く落ち着いた照明ではなく、かなり明るいです。
本を読んだりブログを書いたりするのに全然ストレスになりません。
照明関係は口コミでもなかなか分からないので、運任せでしたがアタリでした。

WiFiは強力でストレスなく利用できます。
調べ物とかネットで全部しますので、これは大事なポイントです。

部屋(6Fだったかな)からの眺めは以外と遠くまであり、海もちょっとだけ見えます。
高台に建っているので、実際の建物の高さ以上に見晴らしが良いです。

そして日没がなかなか美しい。

個人的な不満といえば、バス・トイレ別でないところ。
バスタブも大浴場いらないので、バス・シャワー別にして欲しいんですが(ドーミーインみたいなの)。
ただこの意見はマイナーらしく、全国的にそういうホテルはなかなか増えないですねぃ。

共有設備

このホテルは「お客様の声」に答えまくった結果、至れり尽くせりになっています。

まずはアメニティの充実。
フロント側のアメニティ・コーナーに15~20アイテムほど並んでいます。
室内のアメニティが最低限なので、ここで色々選べます。

同じくフロントのフロアにはソフトドリンクとコーヒー飲み放題のサーバーも。
時間制限などはなく、宿泊客は24時間利用可能です。
コンビニまで徒歩4〜5分かかるのでこういうサービスなのでしょうか?
にしても無料とは太っ腹です。

そして、私の階には(各階にも?)トリムの水(電解還元水)サーバーが設置。
冷水とお湯の両方が出るので、ちょっと水が飲みたいなあというとき便利です。
もちろん無料。

さらに連泊で清掃不要にすると、レストランで利用可能なドリンク券をご提供。
ビールとかアルコール類は500円前後するのでお得ですね。

その他にも私の気付かないところでいろいろ過ごしやすい工夫がしてるんでしょうけど、気づかないまま快適に過ごせました。

食事

経営母体が農場経営だけに、朝夕とも野菜と豚肉を中心としたバイキングです。
ただ郷土料理というわけではなく、新鮮な食材を使った家庭料理というスタイルです。
私はそういう方がありがたかったので、美味しくいただけました。

農園経営だけに野菜は美味しいです。
といっても私の住んでるところは田舎で安くて美味しい野菜に慣れているので、格別の感動はありません。
いつも食べてるのと同じぐらい美味しい野菜だなあ、って感想です。

とある日の夕食はこんな感じ。

写真の料理はたしか:トンカツ、ハンバーグ+チーズ、グラタン、ジャガイモとちくわの炒め煮、角煮、甘辛いソースのハンバーグ、蒸した野菜、大根と里芋の煮物、生野菜、イカとしらすとパスタのサラダ
メニュー名出ていないので適当に名付けましたが。

で、朝食はこんな感じ

温野菜、ペンネとジャガイモとベーコンの炒めたの、オレンジ、パン、生野菜

いずれにメニューも数があるので、全部取ることはできませんでした。
カレーとか朝夕ともにあったんだけどなあ。
まあ私が少食ってこともあるけれど。

朝食夕食ともに、それぞれ事前購入(朝食は前日、夕食は当日午前)で500円というのが破格なのです。
部屋代自体も安いので食事代が隠れ上乗せされている様子はないし、なんでこんなに安いのかしら?と思ってしまいます。

お客は現場系の人や出張ぽい人、普通の家族連れなどさまざまで、だれでも飽きのこない普通のメニューが多い印象。
毎日食べたわけではないけれど、約2〜3割はメニューが入れ替わってる感じですね。

席数は余裕があるのでいつ行っても半分以下しか埋まっておらず、ゆっくり食事できたのも良いですね。
あと客層的(仕事での利用が多い)にわちゃわちゃしてないのも居心地良かったです。

滞在してみての感想

ネットで見つけた時、変なホテルだなあと思っていたのですが、私的には当たりのホテルでした。
ホテルのある場所は普通の住宅街で、外に出ても閑静で、すむたび感が得られましたし。
スタッフの方もアットホームな感じで居心地良しでした。

JRの電車の通過音は届くものの、気になったのは最初だけ。
そもそも電車の音はあまり気にしない方ですし。

また場所柄観光利用のお客さんをほぼ見かけなかったのですが、それが落ち着いた雰囲気にもつながっているようで、個人的には良かった点です。
スペシャルなおもてなしはないけれど、さりげなく痒いところに手が届いて、のんびりと穏やかに過ごすにはちょうど良いホテルでした。

あと、じみに室内着が良いです。
あれはワンピース?とでもいうのか、肌触りも良く着るのが楽です。
浴衣とかぐしゃぐしゃにはだけて嫌なのですが、ここのはうえからスポッとかぶるタイプなのでグレイトでした。