【東横インのクローン?】ホスピタルイン獨協医科大学に泊まりました

東横インのパチモンかな?

これから挙げる2枚のホテルの写真。
どこのホテルチェーンか分かりますか?

1枚目

2枚目

下層階から上層階にかけての特徴的なカラーリング。
闇に浮かび上がるブルーの文字。

誰がどう見ても「東横イン」です。
が、実は「ホスピタルイン」というホテルチェーンなのです。

おおまかにいうと、東横インの新業態で、高機能病院併設型ホテルのチェーンになります。
ホテル番号は001ということで、ホスピタルイン第1号になります。

実は以前大阪に「東横インあべの天王寺&ホスピタルイン市大病院前」というものがあったのですが、すでに「東横インあべの天王寺」に改称済み。
なので、すでに実験的な営業は行われていたようです。

ともあれ、このような経緯のあるホテルなので、東横インと瓜二つなわけです。
今回、宿泊する機会がありましたので、簡単にレポートいたしましょう。

アクセス

ホテル名にある通り、栃木県壬生町の獨協医科大学附属病院の敷地内にあります。
13回建ての建物は、この辺りでは最高峰。
遠くからもよく目立ちます。

北関東道の壬生ICから3分という最高のアクセスで、しかもICから大学構内まで1本道なので迷いません。
方向音痴な人にもおすすめ。

公共交通機関だと、東武宇都宮線のおもちゃのまち駅から徒歩10分。
車ほどではありませんが、そこそこ便利な立地です。

共用部はゆったりとした造り

ホスピタルイン獨協医科大学は、先に述べた通り13階建てで部屋数もかなり多めのホテル。
フロント周りも広々としたスペースがあり、ソファーなどがゆったり配置されています。

受付は機能的ながら、手作りのPOPがあったりして、東横インぽい感じもちらほら。
飲料の自販機が市販より低価格で好感度アップです。

エレベーターは3基設置。
部屋数が多いですので、備えも十分です。
あと、部屋のカードキーがないと呼べないので、セキュリティ面でも頼もしいですね。

シングルルーム(広め)に宿泊

ホテルの外観は最初に挙げた通りなので省略するとして、シングルルームに入ってみましょう。
今日は少し広めの部屋にアップグレードしてくれたとのこと。

窓の外は病院の敷地ですが、緑豊かなので高原リゾートな感じの景色になっています。

逆に窓側から玄関を見たのはこんな感じ。

東横インと同じく、必要な設備がちょうどよく、しかもケチらずに配備されています。
電話も外線がかけられるようになっていて、今時珍しいかもしれません。

ベッドサイドの小さな台にも灯りが灯るようになっていて、こういう細かな気配りがますます東横インぽいところ。

バスルームに意外なものが

バス・トイレはよくあるユニットバス。
ただ、広さには多少余裕があります。

浴槽がアパとかに比べると広いです。

別にアパが嫌いというわけではないものの、アパは環境保護のために部屋を狭くしていると公言しているので、部屋の狭さには定評があります。
その分、安い時は激安価格で泊まれますが。

東横インはまあまあの値段で、広さ含めてそこそこの快適さを追求しているのですが、ホスピタルインも同じ方針のようです。

ところで、浴槽の上に、変な穴があります。

これはもしや、と思いつつ、「このホテル格安なのに、わざわざこんなもの付けるかなあ」と疑ったのですが、やっぱりレインシャワーでした。

この部屋(広めのシングルルーム)だけの設置かもしれないけれど、妙なところで太っ腹なホテルだなあ。

謎のホスピタルイン推し

おおむね外観といい居室といい、東横インの面影があるのですが、東横インではないと主張するかのごとく、あらゆる備品に「ホスピタルイン」のロゴがあります。

例えばタオル。

時計に温度計、ハンガーにはては水道の蛇口まで。
それなりにお金もかかるだろうに、東横インとは共通化せずに独立性をアピールしています。

買い物や食事

最寄りのコンビニまでは徒歩7〜8分、ファミレスまで徒歩5分。
遠くはないけれど微妙な距離があります。

ただ、ホテルは獨協医科大学附属病院の敷地内なので、病院内の施設を利用することも可能です。
というか、その方が近くて便利ですね。すぐそばに見える建物群の中に、コンビニやカフェがありますので。

病院は入院患者にとっての生活の場でもあるので、生活に必要なお店が一通り揃っていることが多いです。

ちょっと覗いてみたところ、スタバとタリーズがあったので、タリーズで時間を潰してみました。

キャパシティーがかなり大きく、都会のタリーズよりも居心地が良くてお得度が高いですね。

ただ、夜に歩いていけるお店はかなり限られると思います。
なんせ歩道がこんな感じに真っ暗なので、車移動が基本だと思います。

もし車でないなら、明るいうちに外食や買い物は済ませておいた方が良いでしょう。
(ちなみに、おもちゃのまち駅〜ホテル間は、最低限の明るさはあります)

朝食

東横インの朝食といえばしょんぼりな内容が定番です。
別に貶しているわけでなくて、正直なところ朝食は簡素なものでいいと思っているし、朝食をやたら豪華にして便乗値上げするより、よほど誠実だと思ってます。

まあ、それはさておき、しょんぼりはしょんぼりなので、ここはどうかなと期待してやってきました。

朝食会場は部屋数に合わせてか広大で、天井も高くて開放感たっぷり。
合宿所みたいな感じもしますが。

コロナ時代の例に漏れず、バイキング形式は取っておらず、個包装した料理を一人ひとつづつピックアップしていく方式でした。
なお、自室に持ち帰って食べても良いそうです。

この他、パンが2種類あったので、パン派の人も大丈夫。
野菜ジュースは、3種類から一つだけ選べます。

さて、おかず3種の内容は、卵スープ、キャベツ&ブロッコリー&ポテトサラダ、カレーでした。

朝食ですし、私はこれで十分満腹です。

ご飯に福神漬けをつけたり、サラダもいろどりを考えたり、丁寧に作ってるのがわかります。
カレーも甘すぎず辛すぎずのほうれん草カレーで、胃に優しいです。

個包装する手間もありますし、しょんぼりだなんて言って申し訳ないです。
十分満足のモーニングセットでした。

北関東旅行の拠点にぴったり

私は大学に用事があって泊まりましたが、この日は休日ということもあり、レジャー客が多いような気がしました。
駐車場の車のナンバーも東北〜関西まで広範囲で、みんなよくこのホテルを見つけたなあ、と感心。

最初に述べたとおり、北関東道の壬生ICがほぼ直結なので、栃木はもちろん、茨城・群馬へのアクセスは良好です。
価格も安くて、駐車場も無料。北関東を目的地にするならお勧めです。

もちろん、介護や入院など、病院に用事のある人にとっても居心地の良いホテルだと思います。
東横インと同じような、必要十分な安心感のあるホテルでした。