地図を見るのが好きで、それだけで旅気分になれます。
とくにどこにも出かける暇のない時期などは、「今度どこ行こう?」なんて思いつつ、適当に地図を眺めています。
そんな時、作りかけの道路が途切れているのをよく見かけます。
そういうのは大抵中途半端な場所でぶっつり途切れていて、行き止まり好きな身としては興味津々。
わざわざ行き止まりを目当てに出かけることはないですが、近くまでくればちょっと立ち寄ることもします。
ということで、先日とある建設中の道路に立ち寄ってきました。
広大な原野の中、住宅がポツリポツリと建てられている景色の中を貫通する片側2車線の道路。
明らかに現状に不似合いな高規格道路です。
しかも交通量は極端に少ない。
これは途中で行き止まりの匂いがプンプンします。
「この先行き止まり」の立て看がある交差点で、数少ない他の車たちは左右に散り、私だけが直進します。
片側2車線の道幅はそのままですが、1車線分はガードレールで塞がれて半分しか使用されておらず。
そして、車も人も誰もいません。工事の車両すらゼロ。
いいですねぃ。。。
この突然の死感。
人っ子一人いない袋小路に一人っきり。
私だけの場所って感じがいいのですよ。
いずれこの道路はこの先つながり、幹線道路としての役割を担い、多くの車が行き交うようになるのでしょう。
でも、それまでのつかの間の静寂。
ここを再訪する機会があるか分からないけれど、こんなエアポケットがあった事を私は記憶している。
それだけで十分なのです。