さよなら宮蘭航路2/4:室蘭港にて

室蘭港の出航時刻は20:55。
余裕を持って2時間ほど前に到着です。

室蘭駅から室蘭港フェリーターミナルまでは徒歩でもアクセス可能です:

ゆっくり歩いても駅から15分ほどなので近いわけですが、こんな感じの真っ暗な道なので日が落ちてからはちょっと寂しいかもしれません:

写真の左端に白鳥大橋が見えていますね。
中央の建物の向こう側がフェリーターミナルです。

ということで立派な室蘭港フェリーターミナルに到着。
今回宮古寄港が中止になりますが、八戸までは運行継続なので、このフェリーターミナルが閉鎖になることはありません。

ターミナル玄関には心臓に悪いこんな張り紙が:

まあフェリー利用者は中に入れるそうですが。
ただし入館時刻が16時以降出航直前の20:50までとのこと。
5分前までなら徒歩に限り乗船可能なんでしょうね(規定では1時間前まで)。

1日1便のターミナルだけど中は豪華です:

1階で乗船手続きをしたら、カウンターに置かれたでかいタブレット画面(医療用の液タブみたいなの)に私の名前とか予約内容が表示されるんだけど、微妙に端っこに置かれてて、傾きもなく見にくいので一体なんのためのタブレットなんだろうと疑問に思ったり。

でも、妙な未来感がいいですねぃ。

階段を上がって2階が待合室:

宮蘭航路開始以来ここが賑わったことがあったのだろうか?
昔はここから青森や直江津・博多までの航路があったそうで、その頃はもっと賑やかだったんでしょうね。

あまり儲からないかもしれないけれど、売店もあって軽食やお土産を購入可能です。

苫小牧港に比べればささやかな売店ですが:

さて、写真では寂しい待合室ですが、背後では賑やかな声が聞こえます。
これから私が乗る宮古行きはまもなく宮古から昼行便として到着するので、船内の掃除部隊のお姉さんが待機しているのです。

その数約10人。
「女三人集まればかしましい」どころか十人もいるので3倍増です。

やがて宮古からの便が到着してお掃除隊は消え去り静寂が戻ってきました。
ポツリポツリと乗客らしい方がやってくるのですが、お別れ乗船の人が多いんですかね。

とはいえあと1週間で休止なのにそれほど盛り上がらないのは、フェリーマニアがマイナーなのか、室蘭までくるのが大変なのか、なんにせよ通常通りの静かな船旅になりそうです。

船内の掃除は30分ちょっとで完了したようで、20時ごろに乗船開始です。
長い通路を経由するのですが、宮越からの歓迎メッセージの圧がすごい:

予想できましたが、反対側から見ると「ようこそ室蘭へ」って感じでした。

通路からは出航準備が整ったシルバークィーンが見えます。
少し温かみのある灯りがいい雰囲気です:

確か7000トンぐらいのそれほど大きくないフェリーですが、あらゆる等級の部屋を備えており、お風呂やレストラン(自販機だけど)もあります。

しっかり観察したいけれど、この通路がとにかく寒い。
外界と同じ気温です。多分。

さっさと乗船いたしましょう。