最近バストイレ別のビジネスホテルが増えてきた

ユニットバスが苦手

ビジネスホテルの水回りといえば、バス・トイレ・洗面の3点セットが同じ空間に詰め込まれたユニットバスがメジャーですよね。

私はあれが苦手で、「すむたび」などの長めの滞在はもちろんのこと、1泊でもユニットバスのホテルを出来る限り避けています。

ユニットバスの嫌なところは、入浴後に湿気がなかなか抜けない、シャワーカーテンにカビが生えてそうなど、常にジメジメしているイメージがあるから。

ジメジメしたトイレや洗面所って自宅ではありえないですし。
賃貸住宅でもユニットバスは嫌われものらしいですし、そもそも好む人は少ないんじゃないかなあ、と思うわけです。

最近のホテルはバストイレ別が増えている

ただ、ビジネスホテルでユニットバスなのは採算面で仕方ないこと。
バストイレ別がいいなら、高めのホテルならユニットバスでもとても広々してますし、旅館ならほぼバストイレ別です。

ところが、ここ10年ほどで、ビジネスホテルでもバストイレ別を売りにする施設が増えてきました。

代表的なのがみんな大好きドーミーイン。
朝食が豪華で有名なホテルチェーンですが、水回りが他のホテルチェーンとは一線を画しています。

ドーミーインでは、かなり前からシャワールーム+トイレというパターンが一般的で、浴槽が必要な人は大浴場へどうぞ、というスタンス。

これこそ私の理想系なのです。
個人的にはお風呂はそれほど好きではないので、シャワールームだけで結構ですが、日本人のお客さんにとって湯船で手足を伸ばすことは重要なので、大浴場をプラスしているのでしょう。

バストイレ別の理想系

先日宿泊したJRイン札幌駅南口。
ここも「シャワールーム+トイレ+大浴場」のパターンでした。
札幌は地味にこのパターンのホテルが増えてきています。

まず部屋に入ると、ごく普通のダブルルーム。
広くもなく狭くもなく、まあアパホテルよりは広いですが。

左に洗面スペースがありますが、ここを中心にトイレとシャワールームがコネクトしています。

この作りはパズルがビシッとはまった感じで、無駄のないレイアウトです。

ドーミーインの場合、洗面スペースだけ独立して、シャワーブースは、トイレの中からさらにドアを開けて入室、というパターンが多いので、個人的にJRインの作りの方がお気に入りです。

さて、上の写真の左側の扉の向こうがトイレです。

すっきりして広々スペース。
ユニットバスみたいに、座ったら目の前が壁で圧迫、ということもありません。

そして正面のシャワーブース。

正方形ではなく、若干長方形の床面なので、窮屈さは感じません。

浴槽がないので掃除も簡単でしょうし、劣化しがちな水回りもメンテナンスが容易だと思います。

そして洗面スペースもユニット外なので、落ち着いて使用できます。

多分ユニットバスでも同じスペースを占有すると思いますが、だったら、浴槽を犠牲にしてセパレートな配置の方が嬉しいですね。

バストイレ別を採用しているホテルは?

バストイレ別ホテルとしてまず思いつくのがドーミーイン。
独立トイレ+シャワールーム、湯船に浸かりたいなら大浴場へどうぞ、というスタイルです。

ドーミーインの安心できるところは、シャワールームの無いごく一部の部屋を除いて、バストイレ別が保証されているところ。
また、政令市はもちろん、地方の中核都市にもネットワークがあるので、探すのが面倒な時はドーミーインで間違いなしです。

その他の大規模ホテルチェーンでバストイレ別がデフォルトなところはないですので、予約サイトなどでチマチマチェックするしかないです。
ただ、バストイレ別は結構売りになりますので、アピールしている宿泊施設が多いです。
見つけることは容易でしょう。

一般的に、ここ5年ほどにオープンした施設の一部はバストイレ別を採用している印象です。
ただ、バストイレ別でも2種類あって、ドーミーインの様な「独立トイレ+シャワールーム」と「独立トイレ+バスルーム」があります。

コストの関係で、「独立トイレ+バスルーム」は珍しいのですが、もしあれば施設は積極的にアピールしているので見つけやすいです。

先に独立トイレ+シャワールームの例としてJRイン札幌駅南口を紹介しましたが、同じ札幌だと、ホテルビスタ札幌[大通]が「独立トイレ+バスルーム」を採用しています。

ビジネスホテルだとこれが限界ですが、お値段の高くて新しめのハイクラスホテルだと、よりグレードの高いバストイレ別(独立トイレ+バスルーム+洗面所)を採用していることが多いです。
また札幌を例に出すとクロスホテル札幌では、グレードの高い部屋がそれに該当します。

それから、最近増えてきたマンションタイプのホテルは、一般住宅と同じく「独立トイレ+バスルーム」ですね。
沖縄のMr. KINJOやかりゆしコンドミニアムリゾートが有名どころです。
内地ではマンションタイプのホテルが少ないのは残念ですが。

今後バストイレ別は広まるのか?

バストイレ別の設計は、浴槽を無くすという、多くの日本人を敵に回しかねない方法なので、急激に広まるのは難しいかなと考えています。

浴槽を重視する人、
ユニットバス嫌いの人、

どちらの勢力が力を持つかによって、バストイレ問題の行く末は決まるでしょう。

私はユニットバスを嫌ってますけど、ユニットバスでも浴槽が大事だという日本人ならではの感覚はなんとなく分かります。
多分、バストイレ別支持の勢力は少数派なんだろうなあ、と薄々感じています。

でも、採用するホテルが増えて、小さな都市でも選択できるようになればいいなと期待しています。