帰ってきたなあと思える場所

旅が終わり自宅への帰路、なんだか寂しく感じつつも、住み慣れた我が家へ帰ることにホッとしている自分に気づく頃がよくあります。

旅先での体験は刺激的で好奇心を満たすことはできるけれど、それがずっと続くと疲れてくるもの。
いつも帰路は旅の終わりを感じつつ、同時に日常への帰還への安堵も感じています。

そんな帰り道、私には「チェックポイント」と心で呼んでいる場所があって、そこまでたどり着けば「ああ、我がホームタウンへ帰ってきた」と感じることができます。

旅先がどこかによりますが、帰路にそんなチェックポイントで小休止して、「よし、帰りますか」と心をリセットすることもあります。

そんなチェックポイントの一つをご紹介。
場所は磐越道の阿武隈高原SA(いわき方面)です。

東北方面から自宅のある茨城県に帰る際、よく立ち寄るサービスエリアです。

実はこのSAは自宅まで100km以上あります。
ただ、この後休憩をとることはないので、自然とここまでくると「帰ってきたなあ」と感じるようになりました。

磐越道という枝線のためか、たいてい混雑しておらず、落ち着いて過ごせるのも魅力的。

混雑しないせいか、おしゃれSAに改造されることもなく、昔ながらのSAといった趣です。

店内は半分がレストラン(カフェテリア)、半分が土産物コーナーで、レストランのメニューはほぼ1000円以下の親切設定。

正直、特筆すべきメニューはないけれど、「こういうのでいいんだよ」的な万能メニュが揃っていて、これも私好み。

食事をするかしないかはその時の気分によるけれど、レストランにある、道路情報は必ずチェックします。

これ見るのが好きなんですよね。
ここまで帰ってきたなあ、という気分になりますし。

まあ、私は渋滞エリアを前に高速を降りますので、そんな呑気なことを言ってられるのですが。

車のシートを倒してちょっと仮眠することもあります。
自宅までまだ100km以上。
安全運転のために、心も入れ替えて。

食事なり仮眠なり、ひとしきり過ごしたら後は自宅へ一直線。
平凡なサービスエリアだけど、私にとっては旅と日常の分水嶺になる、とても大切な場所です。

同じように感じている人、また、違う場所でも似たような感覚を持つ人はいるんじゃないかなあと思うのですが、どうでしょう?