日本のシンボルにして世界遺産である富士山。
国内最高峰だけあって、静岡県や山梨県はもちろんのこと、もっと遠くからも眺めることができます。
それもあってか全国各地には「富士」が含まれる地名があちこちにあります。
その理由はその場所から富士山が見えたからでしょう。
ということで、全国に散らばる鉄道の駅のうち、駅名に「富士」が含まれる駅を訪ねて、富士山の眺望がどれほど素晴らしいか確かめてきました。
今回は長野県と群馬県の駅を訪ねました。
両県とも富士山からの距離は東京や神奈川よりあり、ギリギリ見えるのか気になるところ。
さてどんな結果になったのでしょう。
富士見駅(JR中央本線)
長野県ですが山梨県に近いところに位置する富士見駅。
そして標高は中央本線で一番高い955.2mになります。
さらに空気の清浄さもいうまでもないこと。
これだけの条件が揃えば富士山は見えるのでは?と期待が高まります。
若干の掘割状に線路が伸びているので、眺望としてはダメでした。
それはさて置き、雰囲気は良いですね。旅に出た気分です。
さて、駅舎の外に、線路を跨ぐ歩道橋があります。
そこからの眺めはこの通り。
この駅に到着したのが11時ごろだったので空気が霞んでしまって、期待したほどの眺めにはならず。
気温も高めでしたから、厳しいですね。
気温の低く空気の澄んでいる早朝なら見えたかもしれません。
どこか眺望のきく場所はないかと駅周辺をうろうろするものの、そういった建物はなさそう。
まあそんなものがあると、良い雰囲気の街並みがぶち壊しなのであって欲しくないですが。
お目当ての富士山はダメでしたが、大変雰囲気の良い富士見駅。
駅のおそば屋さんもリーズナブルな名物なので併せて訪れてはいかがでしょうか。
富士山下駅(上毛電気鉄道上毛線)
「ふじやました」と読みます。
ごく一部の海外からの旅行客が、富士山を目指してここに間違って到着することで有名な駅ですね。
「富士山下駅」の駅名標の隣に「ここは群馬県桐生市です」と案内されているのですが、日本語だと間違って来た外国人には分からないんじゃ。。。
駅は単線の線路に片面のみのホームが設置された無人駅。
駅前にロータリーなども無い、住宅街の中にある小駅です。
群馬から本物の富士山が見えないわけではないのですが、ホームからの眺めは住宅地のそれだけ。
まあ、そもそも雨の日に来てしまったので、眺望以前の問題ですね。
秋〜冬の強風&雨天後の早朝に再チャレンジしましょう。
さて、駅名に含まれる「富士山」ですが、意味がないわけではありません。
駅すぐそばの富士塚が富士山と呼ばれていて、その麓だから富士山下というわけです。
登山といってもものの10分足らずで登頂できる低山です。
階段が整備されているので、ご近所さんが毎朝運動がてら登る山みたいなものでしょうか。
そして頂上に到着。
低山といっても眺望は思いのほか素晴らしいです。
ここから本家富士山は見えるのでしょうか?
榛名山から富士山が見えるということですし、群馬でも条件が揃えば富士山を見ることは可能です。
ここから見えるという話は聞いたことはないのですが、好条件の日に是非とも再訪したいですね。