ちびたび in 神栖:工場夜景ツアーの拠点に 〜 スーパーホテル鹿嶋

工場夜景でその世界では有名な鹿島港。
そんな工場ツアーに便利なホテルがあります。
それがスーパーホテル鹿嶋です。

なんでこんな荒涼としたところに?といった立地条件ですが、中身は安定のスーパーホテル。私の鹿嶋・神栖方面の定宿なのでご紹介します。

特徴的な立地条件

スーパーホテル鹿嶋は、茨城県鹿嶋市ではなく、隣の神栖市に位置しています。
北に500mほどで鹿嶋市ですし、神栖より鹿嶋のほうが知名度があるからこの命名かもしれません。

神栖市は鹿島工業地帯を抱えることから、多くのホテルを有しています。
その多くが国道124号線沿い(上の地図の黄色い道路)で営業しているのですが、スーパーホテル鹿嶋は少し離れた工場地帯の入り口に位置しています。

公共交通機関では到達不可能、歩いていける範囲で飲食店は皆無、唯一コンビニが徒歩4分でアクセス可能という、車がなければ陸の孤島な立地です。

車利用ならとてもおすすめ

立地は辺鄙なホテルなのですが、そもそも神栖には鉄道はないですし、バスも使い勝手が良いとは言えません。
なので、車でのアクセスが基本ですが、となると非常にお勧めできます。

というのも、駐車場が無料であることはもちろん、異常に広大な駐車スペースがあるからです。

上の写真の白いフェンスがある部分には、以前ローソンがあったのですが、すでに撤退済み。
ということで、部屋数は100程度に対して、明らかにオーバースペックな駐車スペースが用意されています。

夜遅く到着しても止める場所に困らない、というのはありがたいですね。

眺めの良い部屋

ホテルは原野にポツンと聳え立っており、周囲に視界を遮る建物は一切ありません。
工場地帯のハードボイルドな風景を存分に味わえます。

部屋は通路を挟んで西側(国道側)と東側(鹿島港側)に配置されており、それぞれに味わいのある眺望です。

夕日が美しい西側

こちらは倉庫や空き地、住宅街やロードサイドショップなどが広がり、景色としては平凡です。

でも、火力発電所から延びる高圧線は、工業地帯ならではの風景です。

天気がよければ筑波山も望めます。
そして圧巻は日没の光景です。

離島のリゾートホテルでの夕焼けもいいですが、鉄塔と夕陽の組み合わせも最高じゃないですか。

ちなみに西側の部屋はおそらく普通のダブルルームです。
(すべての階に宿泊したわけではないのでわからない)

工場夜景を遠くに眺める東側

西側の名物が夕陽なら、東側は夜景です。
といっても星空ではなく、人工的な工場の夜景。

ただ、手前のパチンコ屋が煌々と明るいのと、工場群まで距離があるので、眩しいほどの工場夜景とまではいきません。

パチンコ屋閉店後は漆黒の闇に包まれますが、やはり工場夜景としては遠すぎますね。

個人的には工場からのご来光の方が好きかな。

本格的な工場夜景をみたいなら、現地まで(といっても車で15分ほど)足を伸ばすのが良いでしょう。

おすすめは砂山都市緑地ですが、適当な道を車で流すだけでも十分雰囲気は味わえます。

ここで、駐車場の広さが活きてきます。
夜出かけて、帰りが遅くなっても駐車スペースが満杯になる心配がありませんので。

工場地帯までの距離感は昼間の写真だとわかりやすいです。

あの煙突群のあるところが工場地帯ですが、間に港があるので、アクセスには迂回する必要があります。
ですので、車で15分かかるのです。

もう一つ、こちら側の眺めの見所が、鹿島臨海鉄道の貨物線です。
上の写真のパチンコ屋の左側に踏切が見えますが、そこを貨物列車が通過します。

貨物マニアならば見逃せない名場面でしょう。
本数は1日2〜3往復なので、時刻を調べて待ち構えてみましょう。

ところで、あの踏切を通過する車はほぼノンストップですね。
通過する貨物も限られますし、ローカルルールみたいなものなんでしょう。

東側の部屋は西側より広くて、2段ベッドまであり、面白い作りです。

なんだか秘密基地感があるんですよね。
男ならワクワクするはず。

硬めのソファーと据え付けの小テーブルもあり、小さなおかずをいくつか並べて晩酌タイムなんて楽しそうです。
私はお酒を飲まないのでやりませんでしたが。

ユニットバスだけど、大浴場があるのでヨシ!

私は大のユニットバス嫌いですが、スーパーホテル鹿嶋には大浴場があります。
ですので、部屋のユニットバスはトイレと洗面だけ使用させてもらいました。

大浴場の脱衣所は鍵付きロッカーがあるので安心。

ただこれは以前の写真で、現在は洗い場の数だけ(=6)カゴが置いているだけで、貴重品はセーフティーボックスが入り口に置かれています。
感染症対策の一環として、混雑回避が目的でしょう。

浴場内は薄暗く雰囲気があるので、眺望はないものの居心地は良いです。
お湯の温度は高めで、私はちょっと苦手。

この時は15時すぎで、多分私が一人目だったから、湯温も高く感じたのかもしれません。
誰も入っていない湯船って、結構刺激が強いんですよね。

朝食はバイキングが復活

無料でついてくる朝食は、コロナ流行下においてお弁当になっていたりしていましたが、この記事執筆時点ではバイキングに戻っています。

手前にご飯とおかずコーナー、奥にパンと牛乳と味噌汁、写ってないけれど、ソフトドリンクサーバーやコーヒーメーカもあります。

ビニール手袋が使用必須で、食器類は全て使い捨てに。
ソフトドリンクも紙コップでサーバーから注ぐ形になっています。

ちなみに、弁当容器に盛り付ける形式なので、自室に持ち帰って食べることもOKとのこと。

客席は以前の半分になっているので広々している反面、あぶれてしまう人もいるので部屋に持ち込みOKは嬉しいですね。

料理の種類は多すぎず、上の写真でだいたいコンプリートです。
迷うほど多種多様な朝食は個人的には重いので、これぐらいがちょうど良いです。
サラダのシャキシャキ感はスーパーホテルならではって感じ。

工場リゾートの拠点になるかも

工場リゾートなんてジャンルがあるかわかりませんが、工場萌えな人なら鹿嶋や神栖はメジャーなエリアに違いありません。

とくに夜景は人工美の極致ともいえる素晴らしいもので、マニアならずとも一見の価値ありです。

ただ、ほとんどのホテルはロードサイド店と同じく国道沿いにあり、用務客向きの工場に近いホテルや旅館は、観光客や一見さんにはちょっと敷居が高い。

工場をより近くに感じたい人、とくに工場夜景を手軽に楽しみたい人にとって、スーパーホテル鹿嶋は大のおすすめです。