日本のシンボルにして世界遺産である富士山。
国内最高峰だけあって、静岡県や山梨県はもちろんのこと、もっと遠くからも眺めることができます。
それもあってか全国各地には「富士」が含まれる地名があちこちにあります。
その理由はその場所から富士山が見えたからでしょう。
ということで、全国に散らばる鉄道の駅のうち、駅名に「富士」が含まれる駅を訪ねて、富士山の眺望がどれほど素晴らしいか確かめてきました。
今回は静岡県の駅を訪ねました。
静岡県内の駅で名前に「富士」を含むものは8つ。
2位以下に大差をつけてさすがの貫禄です。
数が多すぎるので、3回に分けてご紹介します。
富士駅(JR東海道本線)
その名も富士山からとられた富士駅。
東海道本線と身延線の乗り換え駅で、駅近にはビジネスホテルも散在する主要駅です。
ここはホームは地上、駅舎はその上階にあるため、ホームからの眺めはあまりよくありません。
駅周辺もビルが多いため、駅舎のある2階へ上がってみることに。
ただ、駅舎から続く歩行者用デッキからも駅前ビル群しか見えません。
デッキの端まで行けば、ビルの合間にちょっとだけ富士山のお姿が。
富士の名がつく駅ですが、眺望的には残念な結果になりました。
新富士駅(JR東海道新幹線)
富士駅から南へ2km弱。
新幹線の新富士駅へやって来ました。
こだま号しか停車しない、新幹線的にはローカル駅ですが、こちらは駅の周りに視界を遮る建物はほとんどないため、眺望には期待が持てます。
視線が高いだけあって、山の全貌が収まっています。
ただ、それなりに建物もあるため。完全無欠な風景とはなりません。
地上にある駅前広場からの眺めもそれほど悪くはありません。
ただ、人工物が手前で目立つので、やや興醒めですね。
新富士駅は東京から新幹線で乗り換えなしで1時間ほど。
新幹線を降りてすぐに富士山を見ることができますので、手軽さでいえばナンバーワンでしょう。
富士川駅(JR東海道本線)
富士駅から西へひと駅。
富士川を渡ってしばらくの場所に富士川駅は位置します。
無骨ですが、なんか立派な駅舎ですね。
周りは普通の住宅街で、人も少なくてのんびりしたものですが。
本題を関係ないですが、入り口脇に新聞の自動販売機らしきものがあります。
絶滅危惧種かもしれないので、写真を撮っておきましょう。
架線が邪魔ですが、写真だからそう感じるだけで、実際は爽快感溢れる眺めです。
さて、ここは駅から徒歩10分弱の富士川の土手に足を運んで欲しいです。
駅の東京よりの踏切を横切る道を辿れば、富士川に架かる水道橋に至ります。
すでに水道橋越しに見えてますが、水道橋の向こう側からはこんな雄大な富士山が拝めます。
頂上から裾野まで、視界を遮るものは何もない完璧な富士山です。
見えている橋梁は東海道本線のもの。
電車からの眺めが素晴らしいのはいうまでもありません。
富士川駅からの眺望自体もなかなかのものですが、富士川のほとりまで足を伸ばせば感動間違いなしの光景です。
電車の本数もかなり多いので、時間を気にせず訪問できるでしょう。