前々から気になっていた窓のないホテル、富士山リゾートホテルに泊まる機会がありました。
人によっては評価が真っ二つに分かれる窓なし部屋。
一番閉塞感があるであろう、シングル窓なし最安プランで予約していざ河口湖へ。
富士山リゾートホテルとは?
河口湖の南、中央道の河口湖ICから車で5分ほどの距離にある好立地なホテルです。
この辺りのメインストリートである国道139号線沿いに立地しており、アクセスも良好。
もちろん目の前には富士山がどーんと鎮座しています。
このホテルは評価が真っ二つに分かれていたことで有名で、その原因がインバウンド客の多さ。
日本人が少数派なので、文化の違う外国人の振る舞いに辟易した日本人からは低評価の嵐になることも。
いっぽう、そんな多国籍なカオスな状況を楽しめる層からは、「日本にいながら海外にいるみたいだ」と高評価。
このホテルは大量のインバウンド客を収容するべく、部屋数をこれでもかと増やした結果、窓のない部屋が大量に発生。
リゾートホテルを名乗りながら、富士山どころか外の景色も見えない部屋が数多くあるのです。
私も実際に泊まってそのカオスな空間を味わいたいと機会を狙っていたのですが。。
ところが皆さんご存知のコロナ騒ぎでインバウンド客は全滅。
今はほぼ国内客だけでひっそりと営業を続けているようです。
ホテルの外観
3階建ての建物で、2階が玄関。
外壁に「富士山 Resort Hotel」の文字が貼り付けられていて、清々しいまでにワクワク感がありません。
一応玄関付近には椅子やテーブルが並べられていて、リゾート感を出そうとしているのですが、交通量が多い道路沿いなので、あまり雰囲気はないですね。
そもそもインバウンド客がいないので、せっかくのスペースも空々しい感じです。
設備は人がいてこそ生きることの証です。
窓なし部屋(ツイン)
フロントで検温をして部屋の鍵をもらいます。
にしても部屋が多すぎでこれは迷う。
案内図に自分の部屋を見つけるのに難儀します。
客数が少ないからか、フロントにもほど近い部屋に入れてくれたようです。
そしてこれが部屋の外観。
ドアがあって、その左にはめ殺しの曇りガラスとカーテン。
なんとも独特な作りです。
なるほど、いちおう明かりとりというか、全部壁だと閉塞感が厳しいのではめ殺しの曇りガラスにしてるのですね。
今回はシングルを予約したものの、ツインに格上げされていました。
最狭の部屋を楽しみにしていたので、あまり閉塞感は感じられずちょっと残念。
設備は標準的なビジネスホテルと大差なさそうです。
ただ、赤富士の絵が飾られていたりして、外国人目線ではリゾートなのかも。
部屋着も外国人が喜びそうなデザイン。
「富士山リゾートホテル」の文字入り甚兵衛。
日本人がアルファベットの横文字をありがたるように、インバウンド客はこの館内着をクールジャパンを受け入れるのだろうか?
写真だと結構明るく写ってますが、室内の天井照明が2つのみで、リモートワークなどがっつりしたい人にとってはやや光量不足な印象です。
エアコンは可も不可もなく、効き目も問題なし。
ただし加湿器がないので、乾燥には要注意です。
ただし、お湯の出が悪くて、早朝10分出しっぱなしにしてようやくぬるま湯という状態。
お湯がぬるいという口コミは本当でした。
まあ朝しか使わなかったので、夜はどうだかは知りませんが。
給湯問題はありましたが、それ以外は普通のビジネスホテルといった感じです。
館内をうろうろ
部屋は窓がないので、小さなテレビを観るか、スマホいじるぐらいしかできません。
その代わりといってはなんですが、館内はそこここにソファーやテーブルが置かれてる休憩スペースがあります。
私の部屋の目の前には電子レンジとオーブントースターもあって大変便利。
でもこの絵面はリゾートホテルというより企業の保養所って感じ。
ちなみに、上の写真の左に日本酒の一升瓶が写ってますが、これは売り物ではなく展示品。
日本酒の他にも日本っぽいものがショーケースに飾られていて、日本観光気分を盛り上げてくれます。
日本人の私からすればシュールだけど。
階段の真ん中に鎧兜が鎮座し、天井からは提灯がぶら下がるというわかりやすい演出。
なんか日式ホテルって感じですよね。
大階段の写真から想像できるかもしれませんが、ここは元々結婚式場ですね。
トイレへのアプローチでなんとなくその雰囲気は残ってますし。
ちなみに、お土産屋さんのスペースはあるのですが、インバウンド客がいないので休業中。
どんなお土産品が売っていたのか気になります。
大浴場は広々として気持ちよかったですね。
お湯はぬるめなので、私は大好きですが、平均的な日本人の好みからは外れる設定だと思います。
浴場のマナー問題も今は日本人客が多数派なので問題なさそうですね。
以前の口コミで、「靴やスリッパのまま脱衣所に入ってくる客がいる」てあったんですが、これ下駄箱とかないですし、私でもどこで脱ぐのか迷ったので、改善の余地ありかなと思いました。
展望台はベストスポット
さて、リゾート感がいまいちな館内にあって、唯一富士山に来たなと感じられるのが屋上の展望台です。
入り組んだ廊下の奥まったところから階段を上がると展望スペースです。
これは日本人・外国人関係なく大満足な風景ですよね。
安全上の配慮から、柵で囲われたわずかなスペースですが、このホテル1番のスポットです。
一晩泊まっての感想
窓のない部屋ってことで、どんだけ閉塞感があるんだろうとビクビクしていましたが、実際泊まってみて、快適に過ごせたなって感じです。
シングルではなくツインに格上げしてもらったこともあって、快適に感じたのかもしれません。
ただ、窓がないこと自体はとくに不快には感じなかったですね。
なにせ広大なエリアに宿泊客がわずかなので快適そのもの。
ホテル的にはたいへん望ましくないのでしょうが。
と同時に、インバウンド全盛時の賑やかでカオスな時代も味わってみたかったなあとも思います。
コミュ力のある人の口コミだと、外国人観光客と交流できて楽しかったというのもありましたし。
昔みたいに外国人観光客が戻ってきた頃に再訪したいですね。
アクセス
基本的にクルマ利用が便利です。
最寄りの駅は富士急行の河口湖駅ですが、徒歩25分程度かかると思います。
買い物は徒歩10分ほどのところに河口湖ショッピングセンターBELLやセブンイレブンがあり、食料や日常品の調達は可能です。